DEGAS ドガ

ドガの絵の載った本を読んでいます。きっかけは、リニューアルしたオルセー美術館のドキュメンタリーを見たこと。そして来月広響でバレエの公演があることでした。エドガー、ドガ。

私は小学生の頃から絵を見るのが好きで、特にゴッホの絵がとても好きです。ゴッホの絵が美術展で日本に来たら、母に連れて行ってもらって、見るのが楽しみでした。写真ではごつごつ見える絵が、側で見るととても透明感のある、光を放つものであると知ったときにはとても驚き、魅了されました。そのとき印象派の絵にも触れる機会があり、ドガの存在は知っていましたが、きれいなバレリーナの絵を描く人、くらいにしか思っていませんでした。

ドガが描いているのは、バレリーナの表向きの美しさだけではなかったのです。当時、女性の社会進出は難しく、バレリーナを目指す女の子は、あまり裕福とはいえない家庭の子供が多かったそうです。パリオペラ座バレエ養成所の厳しいオーディション、それに通ったらまたさらに厳しいレッスン、ドガはその様子も描いています。

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(真ん中の少女が寄りかかっているのは、おそらく舞台装置、背景?の裏ですよね。)

当時、裕福な男性は、パリオペラ座の会員になって、人気のあるバレリーナのパトロンになることが、ステータスでもあったそうです。会員は控え室なども自由に出入りして、お気に入りを探します。バレリーナにとっても、裕福な男性にとっても、出会いの場でもあったのです。

ドガ自身も会員になって中に入り、自分の目で見たことをそのまま絵に描いています。

美しい舞台での姿だけでなく、当時のバレリーナの苦悩、野心、努力なども描かれていると知って、ますます美しい絵だと感じるようになりました。音楽の世界と通じるものがある気がします。